スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

星を追う子ども 感想

見てきました。
新海さんの最新作です。
星を追う子ども
名作です。










以下 ネタばれ感想














ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

喪失と再生という大きなテーマに挑んだ野心作でした。

今までの個人的な体験の悲しみや疎外感を一般的に落とし込むことに成功したと思います。

ジブリを確実に意識していますけど、ジブリに飲み込まれずに新海ワールドが展開されます。

ジブリジブリ言っている人は、テーマを読み込めていないのでは。

らしいシーンばかりで笑いが出るほどですが、それに捕らわれると全体を見失います。



見終わった後、題名の意味が深すぎて!

「星を追う子ども」は誰か。     シュン君です。

「Children who Chase Lost Voices from Deep Below」は誰か。     アスナとシンです。

監督は、全ての登場人物が星を追う子ども、といっていますが、

シュン君なんです。そう考えたほうがしっくり来るんです。(暴走)

いや、だって綺麗じゃないですか。

地底から星空に憧れて憧れて、死と引き換えに地上に昇り、願いを叶えた彼と、

彼の最期の唄に惹きつけられて、死の危険を顧みず、地底に赴いた彼女らと。

それが一つの題名に重なっているのは、なんか格好よくないですか?



登場人物は、皆、何かを失うんですよね。

でも、生きること、進んでいくことに「YES」と言う。

どれだけたくさんのものを失っても「YES」は失わない、すごく力強い作品です。


シュンは、命を失い、

弟のシンは、自分の「信じる」ことのために、所属や居場所を失います。

アスナは、父を失い、母を失い(ほとんど家にいない意味で)、友が無く、ようやく心許せるシュンを失います。

モリサキ先生は、妻のリサを失います。死を看取ることなく、戦地から戻ったら病で死んでいたという別れ。

十分に悲しむこともできず、最期の言葉を聞くこともできず。

地底界の神に視力を捧げて祈っても、声を聞いただけで復活させることは出来ず。



それでも彼らは大きなものを失い、小さなものを手に入れます。

シュンは追い求めていた星空を、

シンは良心に背かなかった自分を、

アスナは生きる自覚を、

モリサキ先生はリサの最期の言葉を。




小さいけれど大きな生きる糧を得て、それぞれの旅が再び始まります。



もしかするとこの映画は、テーマを整理しきらないまま、形にしてしまったのかもしれません。

しかし、

作品は鑑賞する者と共に作り上げるものであれば、それぞれの個人的体験を多様に投影できることは、成功といってよいのでしょう。

何度も見返して、その度に印象が変わるような、万華鏡の作品です。






今回は、新海監督のいままでのテーマ喪失と再生を一般化したものでした。

今度はどんな冒険をするのでしょう。

もう一度深く自分の中に潜るのか、絶望と復活という陰の感情を描くか、歓喜という陽の感情を正面から描くか。

映画を作ること自体が目的だった前回までと違い、明らかに作品を作ることにシフトした新海ワールドの次は、読めません。

どんな作品になるにしても、必ず観に行きます。

それより先にDVD!DVD!
スポンサーサイト

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

プロフィール

がっさん

Author:がっさん
サッカーが好きです。ネコが好きです。食べ物が好きです。風景が好きです。いろいろ好きです。おっさんです。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
つぶやき
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。